白血病って…………。

あまりにも急すぎるよ。あまりにも辛すぎるよ。何もしなかったら死ぬんでしょ。

言葉が出ない。せっかく止まった涙が、再び私の視界を遮る。

『治療を始める。でも、絶対治すよ。』


「どうして………どうして…どうして私だけ。」


『大丈夫。先生がいる。優香は一人じゃないよ。』


だけど、100%治るわけじゃない。私はこれからもずっとこの病気を背負っていくことになる。


抗がん剤治療が始まって、たくさんの副作用で辛い思いして……入院生活。


そんな私…私じゃない。生きていたい?…よくわからない。どうすべきか。


『そこまで進行しているわけじゃない。あとは優香の戦う気持ち。』


「私、闘えるかな。」


『優香なら大丈夫。先生も頑張るから。』