まさか一緒に住んでるなんて、口が裂けても言えるはずがないから。


琉衣くんはなぜか特に隠す気もないみたいだったけど、私は知られたらきっと大変なことになる。



今日だって、女子達にジロジロ見られて怖かった。


弁当渡すだけでもすごーく気を使ったし…。



明日からは絶対、家で渡してから学校に行こうと思った。


琉衣くんと学校で話すのは別の意味で心臓に悪いよ…。



しばらくソファーの上で放心状態だった。


こんなにゆっくりしてたらまた琉衣くんに怒鳴られちゃいそうだけど。


なんだかすぐに体が動かなかった。



疲れたよ〜……。



すると、



ーーガチャッ、



裏口の方のドアが開く音がして。



私は一瞬体がビクッと震え上がった。



やばい、琉衣くんだったらどうしよう…!