「美月ー!今日は、バレー頑張ろうねっ!」



ついに、待ちに待ったスポーツ祭当日。


校門の前で日傘片手に、完成したアーチを感慨深く眺めていた私へ、ミドリの元気の良い声が投げられた。



「うん!勝てるかどうかは微妙だけど……でも、出来る限り、頑張ろうね!」


「まぁ、目標は去年果たせなかった2回戦突破かなぁ?為せば成る、でしょ!っていうか、美月は横断幕の係じゃないの?」


「ああ、うん。最初は、入り口の誘導係が足りないから、その手伝いがあるんだ。終わったら私もすぐに体育館に行くから、先に行ってて?」


「了解ー!じゃあ、あとでね!」


「うんっ」