「尚陽くん…じゃあシャワーだけ借りるね…」


「うん。あ、あと美奈ちゃん…」



「え?」




「ここのお風呂…でるから」





えっ…




あたしは全身の血が引いていくような気がした。




で…出るって…やっぱり幽霊!?




「う、嘘でしょ…」



「ううん。本当だよ」



あ…あたし幽霊だけは苦手なのに…






「ここのお風呂、お湯もちゃんと出るから!」









え…









で…出るってお湯のこと!?






ていうか、お湯の出ないお風呂なんて無いわよ!!





「あと美奈ちゃん…」




まだ何かあるの!?





「覗かないから」







真面目な真顔で言う尚陽くん。




そんな真顔で言われましても…