ケータイ小説 野いちご

シンデレラの一族



「…あの、紺野さんたちは大丈夫なんですか…?」

「ああ、薬で眠らせているだけで危害は加えてないよ
この村のことを他言されては困るからね、飲み物に薬を混ぜて眠ったところを保護した」


「薬…」


「ふふ、安心していいよ
こう見えても一応私は薬品会社の社長でね、安全面には細心の注意を払っている。

効きすぎる邪眼よりかは簡単さ」


瞠目。

こ、この人社長だったの!?

だから秘書とか言ってたのか…



「…この人は、日向尚陵は、製薬会社の社長兼特殊な性質の邪眼の体調や薬品などを長年研究してきた一族の出よ。

ちなみに言っておけば彼も邪眼の一種を持ってるの
日向家は、白龍家に次ぐ勢力がある」


となりに冷静に座る小池さんが、そう教えてくれた。

もう涙は流していない。

半ば拉致をしてるのに取り乱しもしていない。

ていうか


「…わお、さすがによく知ってるねぇ」


「おじさん…」


おじさんそんな凄い人だったの!?

ああでも、なんだか色々納得。

うちにちょこちょこ来ていたのも、医者にかかれない私たちの健康状態を診るためで、お兄ちゃんと面識のあったのも頷ける。


「さあて、今は私のことなんてどうでもいいんだよ

今は君と瑠璃ちゃんについてだ」


そう言っておじさんはにっこりと、ゾッとするような笑みで小池さんを見つめた

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