ケータイ小説 野いちご

【完】お前だけは無理。


でも、そんなこと言ったら、和君は益々私を嫌いになる。


重い女って…思われちゃうっ…。


もう、どうすることもできない。

どうしようも…ないっ…。



何年も会いたくて、再会の日を待ち侘びた和君。

会いたかったよ。

本当に本当に、ただただ会いたかったのっ…。


やっと…会えたのに…



「くる、しぃっ…」



消えそうな声は、静寂に埋もれ誰の耳にも入らない。

張り裂けそうな心臓付近を、ぎゅっと掴んで、

声を押し殺して、

私はひたすらに、泣くことしかできなかった。

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