でも、そんなこと言ったら、和君は益々私を嫌いになる。
重い女って…思われちゃうっ…。
もう、どうすることもできない。
どうしようも…ないっ…。
何年も会いたくて、再会の日を待ち侘びた和君。
会いたかったよ。
本当に本当に、ただただ会いたかったのっ…。
やっと…会えたのに…
「くる、しぃっ…」
消えそうな声は、静寂に埋もれ誰の耳にも入らない。
張り裂けそうな心臓付近を、ぎゅっと掴んで、
声を押し殺して、
私はひたすらに、泣くことしかできなかった。
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