この空気……。



ピンって張り詰めてるのに、なんか、甘い。



お兄ちゃんのマンガでは、こういうとき……。



たぶん、告白しちゃうんじゃないかな?



そう思った。



その瞬間……。



――ドンドンドン!



わりと乱暴なノックの音が、部屋に響いた。