お願いします。



家族の平和のために、絶対お願いしますよぉおおおっ!!



心の中で、よーくお兄ちゃんにお願いをする。



「じゃ、行くよ。
こっちだから」



小声で囁いて、目線を食堂に向ける絢斗。



「うんっ」



あたしは、絢斗にぴったりくっついて食堂に入った。