「大和が謝ることないよ……」
「そうだけどさ……アイツらの悪行を止められなかった責任もある……。最近、大人しいなぁと思ってたのに……ホント、情けないよ……」
大和はそう言って頭を抱えた。
「でも、ありがとうね。大和いなかったらどうなってたか……」
「いや……」
「仕事の途中だったんだよね?ゴメンね。仕事に戻って?」
「あ、うん……」
私は大和にスーツの上着を渡した。
「また、なんかあったらいつでも言ってきて?」
大和はそう言って成宮に名刺を渡した。
「優月も。スマホの番号も変わってないから」
「あ、うん……」
そう言われても、大和の情報は全てけしちゃったんだよね。
大和はカバンを持って、公園から出て行った。