『ババーかお前は。まあいいや。一緒にニンニク食ってくれたら』

『いいよ!ニンニク大好き!酒も好きだし男のイイ身体も好き!』

『じゃあ、嫌いなモノは?』

『甘い物!スイーツ大嫌い!』

『アンナは変わってるな』

『新太もね。ダサいし』

本当に良く覚えてないけど暑かったのは覚えている。

何度目かの、ふたりでご飯を食べた夜だった。

その暑い夜、初めて新太と肌を重ねた。

二人とも酔っていたけどしっかりしていた。

『おはよ。飯食ったら行くよ?俺の買い物』

『はいはい』

私達は何食わぬ顔で出掛けたと思う。

そう、『寝た』事なんて何でもないと言ったように……。