「かっ…かわ…！からかわないてください…。…それ、で…全部断ってたんですけど…そしたら今日、急に呼び出されて…

男の人たちが俺たちの中から彼氏にする人を選んでくれって…私が誰かの彼女になるまで、諦めきれないって言われて…」




ポツリポツリと話すと、「なんだよそれ…」と面白くなさそうな表情をする先輩。




「馬鹿かそいつら。まあ、手に入れたい気持ちは…わかるけどな」



「…え？」



「何もないよ。…で、萌は誰か好きなやつでもいんの？」



す、好きな、人！


先輩から飛びだしたワードに、えっ！と口から声がでた。




「い、いませんっ…！」