そばにやってきたのは沙耶。
明るい笑顔で「おはよう!」と言ってきた沙耶に、わたしも挨拶を返した。
そして下駄箱に靴をしまって上履きにはきかえ、廊下を歩く。
「ひゃあー、寒い! 早く暖かい教室に入りたい!」
「だけど暖房きいてると乾燥するよねえ」
「確かに。加湿器いっぱい欲しい」
沙耶はそう言って笑ったあと、わたしの顔を覗くように見てきた。
「そんなことよりさあ、もうすぐクリスマスじゃん? 梶本くんとどうやって過ごすの?」
わたしの胸がどきん、とはねた。
12月、いや、11月の中旬くらいからずっと意識していたもの。
クリスマス。
絢斗くんがはじめての彼氏だし、クリスマスってどうしたらいいのかなって、ちょっと悩んでいた。
もちろん、絢斗くんの予定が大丈夫なら一緒に過ごしたい。
「クリスマスってみんな何してるのかなあ?」
「えー、イルミネーション見に行ったり、プレゼントあげたり……」
「沙耶はクリスマスを彼氏と過ごしたことある?」
「えっ……いや、ははは……ないです」
明るい笑顔で「おはよう!」と言ってきた沙耶に、わたしも挨拶を返した。
そして下駄箱に靴をしまって上履きにはきかえ、廊下を歩く。
「ひゃあー、寒い! 早く暖かい教室に入りたい!」
「だけど暖房きいてると乾燥するよねえ」
「確かに。加湿器いっぱい欲しい」
沙耶はそう言って笑ったあと、わたしの顔を覗くように見てきた。
「そんなことよりさあ、もうすぐクリスマスじゃん? 梶本くんとどうやって過ごすの?」
わたしの胸がどきん、とはねた。
12月、いや、11月の中旬くらいからずっと意識していたもの。
クリスマス。
絢斗くんがはじめての彼氏だし、クリスマスってどうしたらいいのかなって、ちょっと悩んでいた。
もちろん、絢斗くんの予定が大丈夫なら一緒に過ごしたい。
「クリスマスってみんな何してるのかなあ?」
「えー、イルミネーション見に行ったり、プレゼントあげたり……」
「沙耶はクリスマスを彼氏と過ごしたことある?」
「えっ……いや、ははは……ないです」