「…………これ、アンタにあげる」



私はカバンの中に入れていた大和へのクリスマスプレゼントを成宮に差し出した。


本当はゴミ箱に捨てようと思ってたけど、なぜか捨てる勇気がなかった。



「えっ?いいの?」


「いいの!でもアンタにあげるために買ったプレゼントじゃないから。そこ勘違いしないでね」


「わかってるよ。でも本当にいいの?」


「いいって言ってるでしょ?」


「ありがとう」



成宮は私が差し出したプレゼントを笑顔で受け取った。


そして再びベンチに座る成宮。


でも、やっぱり微妙に距離を置いて。