「ちょっと待ってね」
怠いし、なんか寒気がするけど
勇気君の前だからなんとか起き上がってベッドから下りた。
「先生大丈夫?」
「大丈夫だよ~」
点滴スタンドをおしてゆっくり歩いて小児病棟に来た
「勇気君これからは1人で来ちゃだめだよ」
「看護師さんとかに行ってから来るんだよ」
「うん!」
「よし、じゃあまたね」
「うん!」
勇気君が病室に入ったのを確認してもと来た道をゆっくりと歩く。
勇気君が居なくなったのには
まだ、誰も気づいていなかったらしく勇気君が看護師さんに怒られることもなかった。
「良かった…」
私のせいで怒られたら可哀想だし。
「ケホケホッ」
さっきまでとまっていた咳がでてきた
「ゴホゴホッケホケホ」
急いで病室に戻らないと…
でも、怠さと寒気のせいで全然足に力が入らない
「ケホケホッケホケホ」
とりあえず座って咳を落ち着かせないと
ソファーがナースステーションを通り過ぎた所にあるから
そこまで頑張って進もう。