トイレから帰ったら合コンはお開きになってて、個室には太めのメガネの人と、もう1人の男性しか残ってなかった。


てか、もうお開きって早くない?


彩香はドア側に座ってたメガネの人と抜けたらしい。


静香さんは残りの女子で飲み直すとかで女子だけで二次会に行っちゃったらしい。


そんなわけで、私は幹事だろう太めのメガネの人に会費を渡して村上さんと居酒屋を出た。


無言で駅の方に向かう私と村上さん。


なんか話さなきゃと思いつつも、なにを話していいのかわからない。


並んで歩く2人の距離は微妙。


2人の間にあるのは、重〜い空気だけ。



「優月ちゃん?」



そんな重〜い空気を破り話しかけてきたのは村上さんだった。