勝手に女の子だと思ってた…… 「え、男の子なの?」 「うん、圭っていうんだけど」 頬を染めて言う美結ちゃんは、 女の子の顔だった。 高校生、いいなあ……… 「今度先生にも紹介してよ」 「いいよ、優苗先生には教えてあげる」 「ふふっ、ありがと」 美結ちゃんの体温を計ってナースステーションへ向かうと、ちょうど真鍋先生も回診が終わってやって来たところだった。 「おはよ、優苗」 「おはようございます」 「調子は?」