――夏の夜空に花が咲いた。
うち上がる花火。
光と音を別世界のもののように感じながら、わたしは一人、公園の駐車場の階段でぼうっと花火を見ていた。
今ごろ皆は広場で花火を見て盛り上がっているんだろうなあ。
「はぁー……」
素直なため息に寂しくなった。
今日は地元の夏祭り。
高校に入学してはじめての夏休み。
学校が別になってしまった中学の友達5人で遊びにきたのに……これの所為で。
わたしは足のかかとを不貞腐れながら見た。
ばっちり、靴擦れ。
もう本当に痛い、かなり痛い。
靴擦れするかもしれない、というパンプスを履いてきたわたしが悪いけど。
でも今日の服に合う靴はこれしかなかったんだもん。
うち上がる花火。
光と音を別世界のもののように感じながら、わたしは一人、公園の駐車場の階段でぼうっと花火を見ていた。
今ごろ皆は広場で花火を見て盛り上がっているんだろうなあ。
「はぁー……」
素直なため息に寂しくなった。
今日は地元の夏祭り。
高校に入学してはじめての夏休み。
学校が別になってしまった中学の友達5人で遊びにきたのに……これの所為で。
わたしは足のかかとを不貞腐れながら見た。
ばっちり、靴擦れ。
もう本当に痛い、かなり痛い。
靴擦れするかもしれない、というパンプスを履いてきたわたしが悪いけど。
でも今日の服に合う靴はこれしかなかったんだもん。