ケータイ小説 野いちご

嫌いだけど…



「失礼します」

「先生~こんにちわ~」


お母さんに連れられた男の子が笑顔で入ってきた



「こんにちわ」

「今日は元気だね」



「うん!」



「それじゃあもしもしするね」



「はーい」


いつもならなかなか捲ってくれないのに

今日は自分から捲ってくれた。



「じゃあ、ちょっとごめんね」 



聴診器で心音を聞いた



「はい、おしまい」

「大丈夫そうだね」




「本当!?」



「うん」


そう言うと男の子は笑いながらお母さんにくっついた。


可愛いな…


そのあと、一通りの簡単な検査をすませ



男の子のお母さんに


「それでは次の定期検診の日程は来月13日の13時半からでよろしいですか?」



「はい」



「ねえ、ママ早く帰ろうよ」




「はいはい、急がないの」


男の子がお母さんの腕を掴みながら



「先生バイバイ~」



男の子が手を振ってくれたから

私も手を振って見送った。





「失礼しました」


そう言って

お母さんと男の子は帰って行った。




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