「百合さん……心配掛けてごめんね。」


「茉弘……お帰り……。」



声、震えてる……百合さん泣いてくれているんだ……。


「茉弘ちゃん!お帰り!!」


「お帰り!!我が天使っ!!!」


目に涙を溜めて、ニッコリ笑う春馬。


いつも通りお馬鹿な直。


その後ろで、腕を組みながら微かに微笑んでいる太一が見えた。



チラッと恭を見る。


みんなに囲まれているあたしを見て嬉しそうに微笑んでいる。




みんな……ありがとう。


あたし、今はまだみんなと居たい。


いつか来る、"出て行け"と言われるその日まで……。


もう少しみんなと居させてください。



「みんな!ただいま!」