約束の時間に着いた私は、ダンボールを抱えて店に入る。



ちょうど、閉店したところだった。






「涼子さん、こんにちは…。」



仕事着のままの涼子さん。

洗い物してたのかな?

手が少し濡れている。



「七彩ちゃん!!
ようこそ~!我が家へ!!」


そういって飛び付かれた。




いきなり飛び付かれたんだから、なにもすることはできずにもちろん…。




「きゃあっ」




背中から床にまっしぐら。



私は衝撃を覚悟して、目を瞑った。





…んだけど。




「あれ…?痛くない?」




衝撃はこないし、むしろなにかに包まれてるような?