「はぁ~、けどもう決まったことだし、仲良くしなさいね?
それに、私だって念願の娘なんだから!!別にいいでしょう?
無愛想な息子だけなんて嫌だもの~」
「はぁ?」
無愛想な息子って…。
ひどい言われようだな。
「最近の子はわからないわね~無愛想でかっこいいとか。
笑顔の絶えない人のほうがかっこいいと思うわ~」
あっさり侮辱しやがって。
「とりあえず、明日からくるみたいだから。
部屋の掃除しといてね~」
「は?さっきしてたじゃん」
「さすがに飛鳥の部屋は掃除してないわよ」
はぁ…。
めんどくせぇ。
けど、やるしかないか。
まともな奴が来ますように、と俺は1回手をあわせてから、部屋の掃除を始めた。