ケータイ小説 野いちご

はちみつ色の太陽

 



「……それで?あの日下部くんの、彼女になった、と?」


「か、彼女なんて大袈裟な……。ボディガードと依頼主の立場になっただけだよ」


「はぁ……。“ 俺がお前を守る ” なんて言われて、それを了承したらね。普通なら、それは彼氏彼女になったと言っていいでしょ」



朝の教室。早速片方無くなっていた上履きの代わりに履いたスリッパを揺らしながら、私は昨日の出来事の一部始終をミドリに吐かされていた。


ああ、私の上履きさん……あなたを最初の犠牲者にしてしまってごめんなさい、出てくることを願ってる。



「それにさ、噂を否定しないんだったら、やっぱり表面上は付き合ってるってことじゃん」


「まぁ、それは一応……上辺(うわべ)だけ……」



 

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