「あ?アンタ大丈夫か?」 大丈夫かって言ってる割には、バカにしたような声だ。 実際、大丈夫なんかじゃない。 「ううぅっ……」 頭の中がグワングワンって揺れてる。 気持ちわる…… 急に走ったからかな? すると、地面が目の前に迫ってくるような感じがして…… 「……――おいっ…」 彼の声を遠くに聞いた直後、あたしは目の前が真っ暗になった。