――そして、
待ちに待った放課後がやってきた。
今夜行くお店は、未成年入店禁止みたい。
だから少しでも大人っぽく見えるようにって、日南子がメイクをしてくれて、洋服も貸してくれた。
ママには、小春の家に泊まりに行くと言ったら、なんの疑いもせずに送り出してくれた。
もちろん、お兄ちゃんにはナイショにしてね……って釘をさして……。
「ね~ね~、これちょっと派手じゃないかなあ」
胸元が大きく開いたワンピに、あたしはなんだか落ち着かない。
「こんなのカワイイもんだってー、みんなもっと露出も激しいんだから!!」
あたしの不安をよそに、日南子は笑いながら言う。