「彼女と俺は逃げなきゃいけないけど俺のブーツは破れて女の足手まとい。

そう言うと女は私もブーツを破るよと言った。

イカれた女だ。

二人のブーツが歩く度にペコンペコンと鳴る。

イカれた女だ。

二人のブーツがペコンペコンと鳴る。

あー逃げられない。

二人のブーツがペコンペコンと鳴る。

あーイカれた女だ。

二人のブーツがペコンペコンと鳴る。

あー仕方がない。

あーあーあーあー!」


僕は、適当に歌を作って歌った彼女はあーあーあーあー!の所を合わせた。


二人とも幸せだった。

ペコンペコンと鳴っても逃げても良いなと僕は思った。


彼女が僕に抱きついて来て僕は強く抱き締めた。

ペコンペコン鳴ってもブーツと彼女が居れば良いなと僕は強く思った。