背の高い茶髪の男がイライラしながらハーフかよ。こっちに来いよと彼女の腕を持ったが彼女は払いのけた。

僕は、立ち上がりながら茶髪の顔面に拳を叩き込んだ。

茶髪は、見事に後ろ向きに倒れた。


背の低いキャップの方が身構えたので距離を取り僕も構えた。


厄介なのは、自分自身より背が低くがっちりしたタイプだと僕は思っていたしさっきからの行動でも茶髪の方は相当酔っているように見えたが、背の低い方は冷静だった。

僕は距離を取りながら軽くローキックを入れて一気に間を詰めると組み付き投げた。

倒れた所を容赦なく腹を踏みつけた。

それでも、タフなようで僕の足に絡み付こうとしたが、何とか逃れて踏みつけ動きが鈍くなった所をブーツで横腹や顔を蹴った。

ふと、見ると彼女が茶髪の男を同じように蹴ってるのが見えて笑ってしまった。


彼女は運動神経も良かったので蹴りが見事に入っていた。


僕は、彼女の手を取ると走って駅を出た。

彼女も僕も笑いながら走った。