ケータイ小説 野いちご

(嫌じゃ、なかった…)

夜も更けたというのに、りんは寝付けなかった。
無意識のうちに、唇に触れる。
気付けば佐吉のことを考えていた。
彼のことを考えるだけで早鐘のように胸が高鳴り、苦しくなった。

(この気持ちが、恋…?)



一方、佐吉も眠れぬ夜を過ごしていた。
唇に触れ、ため息をつく。
帰ってきてからずっとこの繰り返しであった。
勉強にも全く集中できなかった。
気付けばりんのことを考えてしまう。
彼女のことを考えているだけで、顔に熱が集まる。 
佐吉の顔の熱は当分引きそうになかった。

< 4/ 8 >