戦いが始まる。
それは、白玖が傷ついて帰ってくると云う事。


呼ばれていなかっただけで、無傷で戻ってきたことだってあるのだろうか。




もしかしたら、久しぶりに任務だと呼び出されるのかもしれない。





そうなったら――――――。





ざわめき始めた胸を抑える。
自分には、なにもできはしないのに。




全て終わった後、この身体に傷を背負う事しか。




どうか、無事で帰ってきてほしいと願う。
それは、自分の任が気が重いからなのか。




白玖を想ってからなのか。
今の蒼子にはわからなかった。