ケータイ小説 野いちご

俺、お前に惚れてんだけど。



ーートクン



心臓が飛び跳ねて、落ち着きをなくす。


一瞬で頬が熱くなるのがわかった。



「つーか、木下星矢で十分だろ」



無表情のまま言い放ち、木下星矢の首根っこを掴んであたしから引き離す晴斗。



「おい、乱暴すんなって〜!俺、ナイーブだって知ってるだろ〜?本気で落ち込むよ?泣いちゃうよ?」



木下星矢は椅子から立ち上がると、ヘラッと笑って涼しげにそんなことを言う。



「志帆に近付くなっつってんだろ?いっそのこと、本気で泣けばいいのに」



晴斗が木下星矢を軽く睨み付けながら毒を吐く。


うん、あたしも本当にそう思う。


ナイーブだって言うけど、木下星矢はお調子者で先生に怒られても落ち込んでる姿なんて見たことがない。



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