「何?浸ってんだよ!」


バイト先の更衣室で、煙草を吹かしてる俺に

そう言ったのは、亮(リョウ)だった。


「別に?浸ってなんかねーよ!」


「ふ〜ん。じゃ何か悩んでるのか?」


「別に?悩んでなんかねーよ!」


腑に落ちない顔で、亮は


「あっそー!!」


ドアを開け出て行った。


ただ・・・。

憂鬱だっただけだよ!


あの・・・冷めた目が・・?


なんだか、俺に似てるような感じで。


頭から離れなかっただけだよ。