ケータイ小説 野いちご

俺、お前に惚れてんだけど。



「べべ、別にない、けどっ!」



力みすぎて声が裏返った。


さらにはどもってしまい、明らかにウソだってバレバレ。



「志帆ちゃんって、ウソつくのヘタだよな。おもしれー!」



「うっさい!笑わないでよ、木下星矢」



「だって、おもしれーもん。っていうかさ、そろそろ木下星矢ってのやめにしない?」



「じゃあ、なんて呼べばいいわけ?」



「うーん」



晴斗の椅子に座る木下星矢は、なぜかあたしの机に頬杖を付きながら考え込むように眉をひそめる。


あたしはイスに座って、そんな木下星矢を見つめていた。



「ん〜、俺名字で呼ばれるの嫌いだからなー。星矢君、とか?」



え、えー?


君付け?


木下星矢に?


そんなの、今さらだよー。



「却下」



背後から突然低い声が聞こえたかと思えば、晴斗の姿が目に入った。



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