祐也と、男の人が、車に乗り込む時。
後ろの席に見えた、慶太郎と響だと思われるシルエット。


私と居ると、迷惑をかけるかもしれない。

今回の件だってもしかすると……



一人で居ると、余計な事ばかり考えてしまう。

考えれば考える程。
マイナスに向かうのは、私がいけないのか。


自分の事になると、ポジティブになれるのに。
周りが関係すると、人間は弱くなるものなのだろうか。


「ごちそうさま、」


何もない部屋は、呟いた言葉ですら響かせて。




あー、ダメだ。

昨日から私泣きすぎてる。


溢れそうになる涙を堪え、そのままシャワーを浴びた。

服のままシャワーを浴びるのは何度目だろう。

涙を誤魔化す手段には、後先考えて無さすぎるけど。




それを相談できる相手すら、居ないのだ。