ケータイ小説 野いちご

俺、お前に惚れてんだけど。



「だったらもう……あたしに勝ち目はないよ」



だいたい、なんで別れたのか知らないし。


早苗さんは自分がもっと強かったらみたいなことを言ってたから、晴斗に原因はないんだろうし。


だいたい、早苗さんと別れてから晴斗があたしを好きになる要素なんてひとつもなかったもん。


何より、あたしは晴斗のことを奏太の友達ぐらいにしか認識してなかったわけだし。


向こうも同じだったはず。


いつ、どのタイミングであたしを好きになったの?



「そんなことないって。志帆はもうちょっと自分に自信を持った方がいいよ。可愛いんだからさ」



「は、はぁ!?な、何言ってんの?ムリだよ!可愛くないし!」



思いっきり否定するあたしに、奏太はなぜかクスッと笑った。


なにその笑顔。


あたしなんかより、奏太の方がよっぽど可愛いじゃん。



「自分で可愛いって暗示をかけるんだよ。誰よりも可愛いから、大丈夫だって思い込むことが大切」



は、はぁ?


思い込むって。


それって……。


遠回しに可愛くないって言ってない?



「思い込まなくても志帆は可愛いけど、要は中身の問題だな」



な、中身……。


つまり、中身が可愛くないと。


いや、自分では外見が可愛いなんて思えないんだけど。



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