「特殊加工……それで黒い目に見えてたんだ。あの……身分隠してるって、ばれるとまずいの?」
「身分がばれたら国へ帰るという条件が出されている」
「え……? じゃぁ、国へ帰っちゃうの?」
「ばれたのはお前一人だからな。お前が口外しなければ大丈夫だ」
「そ、そっか、よかった」
ほっと胸を撫で下ろす。
「ばれてしまった以上、これからはお前にも協力してもらうからな」
そういいながら、かけていたメガネを外す。
「な、なにを……? きゃっ」
なにを協力させられるんだろうと、聞き返そうとした葉菜の今まで掴んでいた腕を引っ張り、後ろから腕の中へ引き込んだ。もやしのようなひょろっとした体は、見せかけの顔と同様に、実際触れてみると硬く引き締まっているのを感じた。
「い、委員長……!?」
「委員長じゃない。これから俺のことはレン(蓮)と呼べ」
片手で葉菜を抱いたまま、開いたもう片方の手で葉菜のブラウスのボタンを器用に外していく。
「ちょ、ちょっとなにしてるの!!」
顔を真っ赤にさせながらレンの手の動きを阻止しようと手を伸ばす。その両腕を楽々片手に掴むとベッドの上に押し付け、身を翻して葉菜の上に覆いかぶさった。
「は、離して……!」
容赦のない力で押さえつけられて、痛さに顔をしかめる。
その様子にレンは不敵に笑うと、ブラウスの下に現れたふくよかな胸を片手で鷲掴みにする。そしてブラの上から胸の谷間に顔をうずめた。
「ちょ、ちょっとやめてー!!」
もはや全身を真っ赤に染めて、自分の胸に顔をうずめ満足そうなレンに頭を上げて抗議する。
「うむ、合格だ」
「な、なにが合格なのよ……!!」
「葉菜、今日からお前を俺の召使いとして使ってやる」
そのままレンは唇を滑らすように移動させると、右胸の上部に唇を押し付けるようにして、そこを強く吸った。
チリッと小さな痛みが葉菜を襲い、ビクンと体が跳ねる。
次に唇を離した時には、右胸の上に赤い刻印が施されていた。
「契約成立だ」
顔を上げて笑うレンが、葉菜には悪魔のように見えていた。
誰があんたなんかの召使に! そういいたいけれど、自分のせいでこんなことになったのだ。言い返せない弱みがあるのは確かだった。
これからの学生生活、どうなってしまうんだろう?
確かな不安を感じながら、気まぐれで図書館まで付いていってしまった自分を呪い、レンの素顔に興味を持ち、自分のしてしまった過ちに心の底から後悔した。
人間、余計なことに首を突っ込むものではない。
そのせいでどんな災難が自分に襲い掛かるのかも分からないのだから……。
終わり
「身分がばれたら国へ帰るという条件が出されている」
「え……? じゃぁ、国へ帰っちゃうの?」
「ばれたのはお前一人だからな。お前が口外しなければ大丈夫だ」
「そ、そっか、よかった」
ほっと胸を撫で下ろす。
「ばれてしまった以上、これからはお前にも協力してもらうからな」
そういいながら、かけていたメガネを外す。
「な、なにを……? きゃっ」
なにを協力させられるんだろうと、聞き返そうとした葉菜の今まで掴んでいた腕を引っ張り、後ろから腕の中へ引き込んだ。もやしのようなひょろっとした体は、見せかけの顔と同様に、実際触れてみると硬く引き締まっているのを感じた。
「い、委員長……!?」
「委員長じゃない。これから俺のことはレン(蓮)と呼べ」
片手で葉菜を抱いたまま、開いたもう片方の手で葉菜のブラウスのボタンを器用に外していく。
「ちょ、ちょっとなにしてるの!!」
顔を真っ赤にさせながらレンの手の動きを阻止しようと手を伸ばす。その両腕を楽々片手に掴むとベッドの上に押し付け、身を翻して葉菜の上に覆いかぶさった。
「は、離して……!」
容赦のない力で押さえつけられて、痛さに顔をしかめる。
その様子にレンは不敵に笑うと、ブラウスの下に現れたふくよかな胸を片手で鷲掴みにする。そしてブラの上から胸の谷間に顔をうずめた。
「ちょ、ちょっとやめてー!!」
もはや全身を真っ赤に染めて、自分の胸に顔をうずめ満足そうなレンに頭を上げて抗議する。
「うむ、合格だ」
「な、なにが合格なのよ……!!」
「葉菜、今日からお前を俺の召使いとして使ってやる」
そのままレンは唇を滑らすように移動させると、右胸の上部に唇を押し付けるようにして、そこを強く吸った。
チリッと小さな痛みが葉菜を襲い、ビクンと体が跳ねる。
次に唇を離した時には、右胸の上に赤い刻印が施されていた。
「契約成立だ」
顔を上げて笑うレンが、葉菜には悪魔のように見えていた。
誰があんたなんかの召使に! そういいたいけれど、自分のせいでこんなことになったのだ。言い返せない弱みがあるのは確かだった。
これからの学生生活、どうなってしまうんだろう?
確かな不安を感じながら、気まぐれで図書館まで付いていってしまった自分を呪い、レンの素顔に興味を持ち、自分のしてしまった過ちに心の底から後悔した。
人間、余計なことに首を突っ込むものではない。
そのせいでどんな災難が自分に襲い掛かるのかも分からないのだから……。
終わり