あの日から気まずい関係になっていた、陽向と俺。 だけど、陽向は俺が走り寄るなり、抱きついてきてくれた。 「もう、もう私になんか……会いに来てくれないと思ってた……っ」 涙声でそう言って。 ばかだなぁ……。 そんなわけねぇじゃん……。 何度だって、会いに行くよ。 俺の腕の中で泣きじゃくる陽向が愛おしくて、久しぶりに感じるその温もりを噛みしめる。