いつものように、図書館に向かおうと玄関を閉め、自転車置場へと歩いていた。

「こんにちは〜!」


両手にスーパーの買い物袋を抱えて、フーフー言いながら歩いて来る原田さんがいた。


思わず


「大丈夫ですか?」


「有難う!ちょっと買い過ぎちゃって。」


ハンカチで汗を拭いながら言った。


「大丈夫だから。」


愛おしそうに、お腹を触りながら…。

なんだか?


目は…淋しいそうで…。


大丈夫だから…。


言い聞かせるかのように!

その場を去った。