「っつうか、りりちゃん、全然食べてないじゃん!ほら、あーんして?」


フォークに刺したハンバーグを目の前に差し出した玲音に首を振る。


すると、ニコニコと笑ったまま、玲音がじっと私の目を覗き込んだ。


「……てかさ、りりちゃん俺になんか隠してるでしょ?」



ドキッ!!!



「……は?えっと、いや、なんで?」



びっくりして思わず麦茶をこぼしそうになった私を

玲音がじっと見つめている。



「りりちゃんってさ、ハンバーグ作るのは世界一上手だと思うけど、

隠し事するのは世界一ヘタだよね?」



「べ、べつに隠すつもりなんてなはかったよ。ただ……」



「ただ?」



ニコニコしてるけど、玲音の目、全然笑ってない……


えーん……


めっちゃ怖い……




ほんの数分前までご機嫌だったのに……