翔side

「俊、昨日のやつのことなんかわかったか?」


俺達は昨日のやつに会うため、今日も学校に登校していた。


「いや、大したものは…モデルやってる高校2年としか」


そんなわけない。


どういうことなんだ?


「え⁉︎俊は世界No.2の天才ハッカーでしょ?」


亮太のいう通り、俊は世界No.2の天才ハッカー。


俊に頼めば大抵のことは調べ上げられる。


「ああ、俺も驚いたよ。よほど厳重に隠されてるな」


いったい誰に…どうやって…。


ドン!


俺たちが話してると誰かがぶつかってきた。


話をやめてそっちに目をやると…。


「す…すみません‼︎」


俺にぶつかったやつは、謝ったついでにもう一度俺に頭をぶつけやがった。


ドジなのか?てか、かわいい…。


「わぁ!本当にごめんなさい!」


下げていた頭を上げてよく顔を見てみると、そこらへんにいる女とは比べ物にならないくらいかわいかった。


「いいよいいよ!大丈夫だから」


俺の代わりに亮太が応える。


「お前が言うな」


軽くツッコミを入れたところで俊が何かに気づいたように、顔を上げた。