真っ青に澄み渡った空。




雲ひとつない青空の下、私はひとりで立っていた。




どこまでも続いている。


そう信じることしかできないほどの壮大な青空。




深呼吸をすると、新鮮な空気が身体中を駆け巡る。




ふぅっと息を吐いた時、私は前方に人影を認めた。




それと同時に、溢れ出てしまいそうなほど、胸に込み上げる愛情。




私は笑顔で言った。




「おかえり、叶翔」