「つめたっ」



川の水は冷たくて、でも、気持ちいい。
肩まで川につかると、空を見上げた。


雲一つない青空。



私は、どうしてここにいるんだろう。
ため息を一つ吐く。





考えたって答えなんて出なくて、私は川から上がると軽く服を絞って河原にごろんと寝転がった。




おばあちゃん、元気になったかな。




目を瞑ってじっとしていると、ふと影になる。
ん?と思って目をあけると私を見下ろしているのは鬼羅。




「あ、鬼羅・・・」




目があってそう呟くと、私が眠っていると思っていたのか鬼羅は驚き顔をそむけた。
ほんと、やな感じ。




「お前は、なにをしているんだ」

「なにって・・・」