ーーぐしゃ。
「あ¨あ¨ーーー!!!」
思わず声を張り上げてしまった。
瀬戸なんてびっくりして目を真ん丸に見開いてる。
たぶん教室内の何人かは同じ顔をしてる事だろう。
でも、そんな事はどーだっていい。
「ちょっとちょっとちょっとー！」
「なっ、なんだよ」
なんだじゃないだろ！ ふざけんな！
瀬戸の手を掴み、詰め寄る。
きっと今のあたし、形相がとてつもなくホラーなのだろう。
瀬戸が距離を取ろうと体を後退させる様子でなんとなく想像がついた。
でもそれよりも……。
「今、なにやった？」
「……はっ？」
は？ じゃねーわ！
「机の中！ 今入れたノート出してよく見てみなさいよ！」
「机の中……？」
訝しげにノートを引き出し、机の中を覗いた。
そしたら出てきた淡い黄色の手紙。
それは無惨にもぐしゃぐしゃだった。
