慌ててハンカチで口元を拭きながら言う。


「バカじゃないの。昼間っからなんて事聞いてんのよ。」


「惚れた女のそういうの気になるの当たり前だろ。それと昨日の事だけど、俺本気だから。」


と志賀が真面目に言う。


「お前のことだから、どうせからかってるとか適当な事言ってとかって思ってるかもしんない。なんだったら無かった事にするかもだし。」


うっ、さすがに付き合い長いだけあるよ。既に無かった事にしようとしてたし……。


「だからちゃんと言っとくーーー」


「ん?」


「俺、お前の事ーーー好きだ。」


目の前に座る志賀が今まで見た事無いような真剣な顔して言う。


何か言わなきゃとか色々と頭には浮かぶんだけどこの場で何を言ってもピンと来ない気がする。


志賀の真剣さに私は黙って応えるしか出来ない。


ただーーー


「いつから……なのかなって…全然、そんな素振りなかったし……。」


気になってた事を聞いてみた。