その瞬間、



……キーンコーン、カーンコーン……ーー

キーンコーン、カーンコーン……ーー



大音量で響き渡る学校のチャイムの音。


「なっ!!」


ビクッと肩を揺らし声をあげた由里子に続いて、それぞれが声をあげる。


「チャイムっ!」

「な、…何なんですか」


一気に緊迫した空気に包まれる部屋。


と、同時に、パッと部屋が今までよりも明るくなった。


「う、……上」


上を指差しながら、顔をも上に向けている修二の声が聞こえてくる。


それに反応して、由里子も上へと顔を向けた。


「何、……これ?」


さっきまでは真っ暗なままだったテレビの画面が明るくなって文が映し出されている。


その文がまた気持ち悪さを煽る。



『これから皆さんにはお勉強をしていただきます。といっても、ゲームの様なものです。皆さんで楽しくお勉強いたしましょう』



お勉強をしようと言ってくる画面の文字。


それだけでもう理解出来てしまう。


このゲームの様なお勉強をさせる為に、由里子達はここに連れて来られたのだと。