ケータイ小説 野いちご

俺、お前に惚れてんだけど。



見せるなんて一言も言ってないんですけどっ!



「返事しないからだろ。忘れたんだから見せろよな」



「そっち側の人に見せてもらえばいいでしょ!」



小声で久間君の耳元で囁いた。


あんまり大きな声で話してると、ギャルさん達の突き刺すような視線を感じて居心地が悪くなる。


すれ違い様に舌打ちされることもしばしば。


久間君は何も知らないんだろうけど、こっちは色々大変なんだからねっ。



「俺は志帆じゃないと嫌なんだよ」



「……な、なんで?」



あたしが小声なのにも関わらず、久間君は涼しげで声も大きい。



まるで周りにわざと聞かせてるみたいな。



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