「そう言えばさー那智、これ知ってる?」

キッカケは亜紀の言葉だった。
見せられたのは誰かのブログ。これが何?

「これ、小山のらしいよ」

「は?アイツのブログなら知ってるけど」

強引に教えられたしね、どーでもいいことチンタラ更新してるヤツ。
だけど亜紀は首を横にふった。

「多分間違いないよ。那智の名前、出てる」

嘘でしょ。
人の名前勝手に出すなよ。てか出すならそっちのアカウントも教えとけや。

「えーと、なになに...」

『今日の那智もマジでウザかったww親友面乙www』

嘘だろおい。
何これ、あたしが親友面してるとか何の濡れ衣。
とりあえず一番古いのを...。

-ガラッ

「合奏やるよー」

「マジでか」

見る前に、副部長の裕香(ユカ)が入ってきた。
平日に合奏とかないわー。いっつも急なんだけど何とかならんのかね。

「あとでURL送ってー」

「おけー」