とりあえず、園長先生に事情を説明して、

病院行きのバスに乗るためバス停まで走った。



玲音のお母さんの患っている病気は難病の一種に指定されていて

病状が急激に悪化することがある。


一緒に折り紙を折って遊んでくれていたおばさんが、

その3時間後に意識をなくして集中治療室に運ばれたこともあった。



うちのお母さんはそんなおばさんをずっと見てきたから、

仕事が忙しいなかでも玲音を我が子のように可愛がり、

私と一緒に育ててきたのかもしれない。