『ご…んなさ…い。ごめん…なさいっ…』


桜「夜空!夜空っ!」


『ん。桜?どうしたの?』

桜は慌てた顔で私を心配してくる。

桜「魘されてたから……」


イヤな夢を見たな。

『大丈夫だよ!』

桜「そっか。」

ありがとう。心配してくれて。

桜「ねぇ?怜斗って子は弟?お兄さん?」

『弟だよっ!可愛いでしょ?私の自慢の弟なのっ!』

桜「いいなぁ。私も弟に会いたいよ。」

桜は涙を流した。

『会いたいって?』

知ってるよ。その弟は雅也だってこと。
でも、桜の口から雅也の事をどう思ってるかが知りたい。

桜「血は繋がって無いの。でも、本当の兄弟みたいに仲が良かったの。雅也って言うんだけどね、私は雅也の事大好きだったの!でもね、私、嫌われちゃった。でも、大好きな気持ちは今でも同じだから会いたいの。もう叶わない事なんだけどね……」