千尋くんも…私のために頭を悩ませてくれたり…って、そんなわけないよね!
私、自惚れすぎだよね……。
でも……私のこと少しでも考えてくれてたら嬉しいなぁ…
【千尋side】
ガッシャーン
ここの家が防音設備整ってて良かった。
俺は今家の、普段は長居しないキッチンで、
食材とかを入れるボールを落とした。
「…やっぱ無理」
そう言って3歩テレビの方へ進むも…
「……」
キッチンに引き返す。
なんでこんなことになってるのかといえば、
すずの誕生日プレゼントに悩んでたら秋斗が
「千尋今まで料理したことなくね?
だったらお菓子とか作ったらー?」
この一言から始まった。