――――――――颯side

俺が初めて受け持つ患者。
その子は、急性化した白血病、、、

もしかしたら長くないかもしれない。


病室のドアを開けて中に入ったとき、君が振り向いた。

"ただの患者だ。いつかは自分の前からいなくなる存在"

初めはそう、思っていた。

だけど、君と目があったとき何かを感じたんだ。
おかしいだろ?

だけど、本当に"ただの患者"では、済まされない
気持ちになった。

こんな形での出会いだけど、君に会えて良かった。
心からそう思う。