「宮川…まさか俺のこと

心配してくれてたのか…?」


白澤が私の顔を覗きこむようにして見る


「ぅん…」

涙は止まることなく流れ続ける


「心配してくれてありがとうな」


白澤は私の頭を撫でた


なぜかドキッとした



白澤は私が泣き止むまで

ずっと頭を撫でていてくれた


尋奈は私を抱きしめていてくれた



私はなんていい友達と親友を

持ったんだろう




白澤のことを迷惑と思っていた自分が

遠い昔のように感じられた



そして

白澤が私にとって

大切な人のひとりとなった